全盲みくりの黄色い道しるべ

中途障害で全盲に生まれ変わったみくりの日常をつづります。視覚障害者と晴眼者がつながる道しるべとなりますように☆

◆夜盲で猫が苦手になりました

私は、猫の鳴き声を聞くとつい固まってしまいます。
これは夜盲症のせいなんですよね。
きっと、視覚障害あるあるなお話じゃないかな。

夜盲症ってどんな症状?

夜盲症は、暗いところで目が見えにくくなる症状です。
明るい場所から暗い場所に入った時、一時的に目が見えにくくなることってありますよね?
通常ならだんだん目が慣れて回りが見えるようになりますが、夜盲症の場合はずっと見えにくいままなんですね。
夜道はもちろん、暖色系のライトやキャンドルでおしゃれなお店も見えにくくて歩きにくいです。
夜盲症になるのは先天性の病気が多いようですが、私の場合は網膜剥離の後遺症でなりました。

自覚したのは高校生になってから。
中学生の頃は網膜剥離が何度も再発していたので、あまり遅くまで遊ぶってことがなかったんですけど、高校生になってからは部活で帰りが遅くなることが増えたんですよ。
そうなると、大通りじゃない学校の周りや家の周りは暗くて見えづらいんですよね。
街灯を目印にして歩くような状態で、2m以上離れた友人は街灯に照らされない限りよく見えませんでした。
でも友人たちは平気で歩いていて、「私って夜盲症なのか」と思うようになったんです。
ちなみにこの頃の視力は0.7くらいだったと思うので、2m先の人は見えるはずですよね。

猫が苦手になったきっかけ

部活終わりの帰り道は暗いので、いつも友人に手を繋いでもらって歩いていました。
すると突然、にゃあ~と猫の鳴き声が聞こえてくるんです。
声の場所は結構近くて、でも姿は見えなくて、それが怖かったんですよね。。
「えっ、ねこ!!どこどこ!?」って一人で騒いでは、友達にしがみついてました。笑
学校のすぐ近くで自転車に乗ってきたおばちゃんがよく餌をあげていたので、しょっちゅう猫が遊びに来てたんですよね。
こんな風に姿の見えない猫とばかり遭遇してたので、昼夜問わず猫が苦手になっちゃいました。

驚いてもサポートの声は大歓迎

猫だけじゃなくて、足音がしない人もちょっと苦手です。
人の気配がしなかったのに、近くで声がすると驚くんですよね。
時々、サポートしようとした人の声にも驚いてしまって、ちょっと申し訳なくなります。
急に触られたわけでも特別大きな声を出されたわけでもないのに、「驚かせちゃった。声の掛け方よくなかったかな」とか思わせちゃうじゃないですか。
もしかしたら1mくらい離れてるとか、近すぎなければ驚きにくいかもしれないけど、サポートの声掛けは嬉しいのでそこは気にしないでください☆
私もぶつからないようにそっと歩いていると、周りの人を驚かせちゃうことありますからね。苦笑

そろそろ猫と仲良くなりたいなぁ。
抱っこされてる猫を触って、トラウマ払拭したいです♪