全盲みくりの黄色い道しるべ

中途障害で全盲に生まれ変わったみくりの日常をつづります。視覚障害者と晴眼者がつながる道しるべとなりますように☆

◆福祉教育と子供たちからのプレゼント

皆さん、GWはゆっくりと過ごせましたか?
今日は福祉教育と、子供たちに点字の自己紹介カードをもらったお話しです。

初めての福祉教育

昨年の今頃だったかな。
「視覚障害者がどんな生活をしているか、小学校でお話ししていただけませんか?」と依頼がありました。
障害がある私だからできる仕事なので嬉しくて、喋ることが苦手ながらも引き受けましたよ。
対象は小学4年生で100人ちょっと。
2時間の授業枠で、1時間は講話、1時間は体験課題をやるとのことでした。

学校からいただいた講話のテーマはこんな感じ。
・視覚障害者の日常生活
・コロナウイルスの流行で変化したこと
・小学4年生にできるサポート

コロナウイルスで変化したことは結構あるから面白いなと思いつつ、全体的に伝えたいことがありすぎて絞るのに困っちゃいました。
しかも、小学4年生の理解力がどれくらいかわからないじゃないですか。
だから講話の原稿作りはかなり時間がかかりましたね。
体験課題は例年行なっている手引き誘導とアイマスク歩行に加え、視覚以外の感覚を活用したクイズやスマホアプリの紹介を提案したりして、こっちは考えるの楽しかったです。

緊急事態制限で中止に…

本番はコロナの第3波がきていた1月下旬。
体験課題に協力してくださるガイドボランティアさんも、参加を見合わせる方がいる中で何とか人数を集めてもらっていました。
ところが、本番直前に緊急事態制限が…。
一旦は延期してタイミングをはかっていましたが、残念ながら中止になってしまったんですよね。
私ができたことは子供たちから事前にもらっていた質問へ回答すること。
それだけでは不十分なので、子供たちが見てもわかりやすい動画と、先生方が子供たちに説明しやすいよう、視覚障害についてまとまっているホームページを紹介して初の福祉教育は終わりとなりました。

子供たちから点字カードが届きました

不完全燃焼から約2か月たった年度末。
質問の回答や動画に対する感想と、子供たちが打った点字の自己紹介カードが届いたんです!

先生がまとめてくださった感想には、
・点字ブロックの上にある物を見つけたら動かしたいです。
・声を掛ける時には、白杖を持っていない方の腕を触るようにします。
・お母さんが視覚障害者に声掛けをしたことがあって、授業で聞いたことを話しました。
・動画がわかりやすくて参考になりました(先生)。
などなど、嬉しい反応がもらえましたよ。

点字の自己紹介カードには、「好きなこと」をテーマにいろいろと書いてくれていました。
点字は読む時と書く時で点の位置が左右反転するんですけど、頭で変換するのが結構難しいんですよね。
一文しか書いていない慎重な子、たくさん書いてるけどちょこちょこ打ち間違いがある子、全部左右反転している子、それぞれに個性があって微笑ましかったです。
ここ1か月くらいちょっとずつ読んでたんですけど、鬼滅の刃が好きっていう子が多い中、「カルパッチョのサーモンが好き」とか「好きな教科は数学です」とか、ちょっと大人びた内容もあったりして読んでるだけで癒されちゃいました(笑)
点字を読めるようになっててよかったぁ♪

次回に期待

今回は少し協力しただけで終わっちゃいましたが、福祉教育はどんどん参加したいと思っています。
障害がある私の経験を活かせる場ですし、自分の言葉で視覚障害を知ってもらえて、ダイレクトに反応がもらえる機会ってあまりないと思うんですよね。
それがきっかけで困っている人をサポートしたい!と興味を持ってもらえたら嬉しいし、私自信サポートしてもらうことがあるかもしれないですよね。

次回は6月、中学1年生を対象に講話の依頼がありました。
またコロナの雲行きが怪しいですが、楽しく参加できたらいいなぁ☆