全盲みくりの黄色い道しるべ

中途障害で全盲に生まれ変わったみくりの日常をつづります。視覚障害者と晴眼者がつながる道しるべとなりますように☆

◆ 「ありがとう」を伝えよう!

人とコミュニケーションをとる中で、あいさつとか礼儀って大切ですよね。
私が大切にしている「ありがとう」と感謝を伝えることについて書いていきます。

つい「すみません」と謝ってしまう

障害の有無に関係なく、周りの方にサポートを受けることはありますよね。
仕事を手伝ってもらったり、荷物を運んでもらったり。
落とし物を拾ってもらったり、ドアを開けてもらったりちょっとしたことも。
そんな時、つい「ごめんなさい」とか「すみません」って言ってしまうことはないですか?
私はよくそれをやってしまうんですよ。
しかも、お礼を言いそびれちゃうこともあったりして…。良くないですよね。

「ごめんなさい」じゃなくて「ありがとう」

姉に言われて心に残っている言葉があります。
「何かやってもらう時によく”すみません”とか”ごめんなさい”って言ってるけど、ちゃんとお礼を言った方がいいよ。”ありがとう”って言われた方が嬉しくない?」

誰かに何かをしてもらう時、「ありがとう」とお礼を言います。
それと同時に、手間をかけたり時間を取ってもらったりして申し訳ないという気持ちもあって、「ごめんなさい」と言うこともあります。
サポートしてもらうのが当たり前ではないし、どちらの気持ちも大事だと思ってます。
でも、悪いことをしたわけでもないのに反射的に謝るのは違う市、サポートした人が言われて嬉しいのは「ありがとう」ですよね。
それを姉が教えてくれたんですね。
これを言われたのは中学生くらいだったと思いますが、今でも心に残っています。

全盲になってから、より「ありがとう」と伝えたい!

まだ片目が見えていた頃はサポートをしてもらうことが少なかったので、姉に言われたことを忘れていました。
時々思い出すことはあっても、日常的に意識して実行できてなかったんです。
でも、全盲になってからは家族や友人、ヘルパーなど周りのサポートなしでは生活できません。
街中でもサポートしてくれる方がたくさんいます。
特に見ず知らずの方にサポートしていただいた時には、すごく嬉しくて心が温かくなります。
それを感じると、身近な人への感謝の気持ちも強くなります。
だから、いつでも感謝の気持ちを大事にしたいと思っています。

時には、道で迷子になったり時間がなかったりして気持ちに余裕がなくなっちゃうことがあります。
元々人見知りなので、まだまだ明るい声が出せないこともあります。
それでそっけなく見えてしまうこともあるかもしれません。
でも心の中は感謝の気持ちでいっぱいです。
ちゃんと「ありがとう」と明るく伝えられるよう、これからも心がけていきたいと思います。
そして、温かい人と人の繋がりがどんどん広がっていきますように☆